Something for Structural Engineering

建築土木の構造工学と,その周辺

日向市駅

yukarchi2011-10-02
日南線日豊本線に乗りながら景色を眺めていた。
見えるのは、緑・海・ヤシの木・寂れた駅舎・元気な高校生。
田舎のJRの乗客の大半は高校生か老人である。


高校生に紛れて日向市駅に降り立つと、それまでの駅舎にはない空間が広がっていた。




実際に見てみたくてたまらなかったものが目の前に現れると、思わず「おぉっ」と言ってしまうものである。

杉の集成材と鋼のハイブリッド構造の架構は圧巻であった。

柔らかい印象と、硬い印象。
変断面集成材と、細い鋼材。


駅前広場につながる部分の庇も、格式高い印象を受けた。


外観


線路に対して垂直に道路があり、遠くから見るとホームにいる人や電車がとてもよく見える。
屋根が浮いているような気さえする。


駅前広場は篠原修氏ら専門家をはじめ、行政・市民・鉄道関係者が協同した。
西側


東側


目の前の大きなマンションが少し気になったが、とても豊かな空間だと感じた。
少年らがボールで遊んでいたり、犬と散歩していたり。
設計の苦労は計り知れないが、地元住民たちの笑顔が愛着の表れだと思う。

詳細・参考はこちら
内藤廣建築設計事務所 日向市駅
川口衞構造設計事務所 日向市駅舎
小野寺康都市設計事務所 東口広場 西口広場