日向市駅
日南線、日豊本線に乗りながら景色を眺めていた。
見えるのは、緑・海・ヤシの木・寂れた駅舎・元気な高校生。
田舎のJRの乗客の大半は高校生か老人である。
高校生に紛れて日向市駅に降り立つと、それまでの駅舎にはない空間が広がっていた。
実際に見てみたくてたまらなかったものが目の前に現れると、思わず「おぉっ」と言ってしまうものである。
杉の集成材と鋼のハイブリッド構造の架構は圧巻であった。
柔らかい印象と、硬い印象。
変断面集成材と、細い鋼材。
外観
線路に対して垂直に道路があり、遠くから見るとホームにいる人や電車がとてもよく見える。
屋根が浮いているような気さえする。
駅前広場は篠原修氏ら専門家をはじめ、行政・市民・鉄道関係者が協同した。
西側
目の前の大きなマンションが少し気になったが、とても豊かな空間だと感じた。
少年らがボールで遊んでいたり、犬と散歩していたり。
設計の苦労は計り知れないが、地元住民たちの笑顔が愛着の表れだと思う。
詳細・参考はこちら
内藤廣建築設計事務所 日向市駅
川口衞構造設計事務所 日向市駅舎
小野寺康都市設計事務所 東口広場 西口広場