Something for Structural Engineering

建築土木の構造工学と,その周辺

夢見橋

yukarchi2011-10-01
雨ではあったが、とても良いものを見た。
橋梁としてはとても小さいが、趣のあるもの。


近くに住んでいたら、毎日通いたくなる落ち着ける場所。
また機会を見つけて、快晴の昼間か、澄み渡った夜空を眺めながら読書でもしたいものだ。





夢見橋と名付けられた橋は、
「可能な限り、地場の材料と伝統の技術でそのまま架橋しよう。つまり地場材の杉で、さらに集成材ではなく製材で、地元の職人たちの手によって、彼らと会話を積み重ねる中で架橋できたら――。」
という思いの結晶である。
この橋の設計に関しては、小野寺氏らが既に詳細に綴っているのでそちらをお読みいただきたい。

あぶらつ木橋記(月刊杉より)
その1
その2
その3
その4
続・油津木橋記<完成編>
前編
後編
特集 油津 [前編] 夢見橋ができるまで
設計から職人も参加した伝統工法による木橋
堀川運河の橋物語
特集 油津 [後編] 夢見橋の使い方
堀川運河木橋「夢見橋」の構造のこと
もうひとつのオビダラ木橋記外伝 (スギの輪が拡がっていくということ)
定点観測
子どもたちの目・心・願い・夢

飫肥杉・生材・伝統工法・金物は用いない。
小さな橋だが、こだわりにこだわったものであることが、前記の文章の至る所から伝わってくる。



構造としては、飫肥石をカウンターウェイトにした片持ち桁を両岸から突き出している。
両岸から片持ち梁を出して、間をつないでいるのだ。
他にこのような構造形式の橋梁はあるのだろうか。
他にも、屋根構造に用いられている曲木や、ライティングなど見どころは満載だ。




詳細・参考はこちら
小野寺康都市設計事務所 夢見橋
日本全国スギダラケ倶楽部