Something for Structural Engineering

建築土木の構造工学と,その周辺

MIHO MUSEUM

yukarchi2007-08-06
「日本の昔の建築家は、土地と建物そして景観を調和させる、そういったフィーリングをもっていました。もちろん、わたしは真似はしたくありません。しかし、日本人の心、文化、伝統を尊重したいと強く思いました。」

「自然の中に同化した建物の姿が、非常に意識的にデザインした結果だということがわかってもらえると信じている」



(MIHO MUSEUM公式HPより抜粋)


秋。

赤く色づいた山をすり抜け、その地に降り立った。



が、駐車場と樹木以外何も見えない。

ちょっとしたレストランと1本の道が見えてきた。



とことこ歩くと、そこにはトンネル。


まずこのトンネルの施工の美しさに感動した。

建物を見る前に感動することは珍しい。

どうやって施工したのかとても気になる。


ついに見えてきた。

雑誌等でよく見る橋と建物。



このアプローチの長さ。

向こう側に何があるのかという期待感。

それがこの美術館を引き立てる。



中に入ると大きな空間が広がる。



頭の上にある鉄骨は、本来もう少し太かったらしい。

それを意匠設計のI.M.ペイが、構造設計のレスリー・ロバートソンに細くさせたらしい。

とてもバランスがいい。

たしかに、これより太かったら重たい感じになってしまうだろう。




ちなみに鉄骨の収まりはこんな感じ。

設計者が日本好きのためか、こんな中庭もあった。

日本人が日本の庭を作ってもこうはならない気がする。

紅葉が美しい季節に行ったため、自然と構造物が一つの風景となりとても印象に残った。


帰る頃には雨が降り出したが、それもまたいい風景だった。



この美術館はほとんど地中に埋まっているため、全景写真というものが撮れない。

どうしても撮りたい場合は、山に登るかヘリコプターでもチャーターするしかないと思う。

だれか挑戦した人がいましたら教えてもらいたい。


詳細・参考はこちら

MIHO MUSEUM

PEI COBB FREED & PERTNERS

ウィキペディア I.M.ペイ

レスリー・ロバートソン構造設計事務所