Something for Structural Engineering

建築土木の構造工学と,その周辺

昨日で銀座三越での野点展示も終え、もう撤収も終わったかな。
関係者の皆様、お疲れさまでした。


さてさて、Archi-TVのテーマ(?)であった「差異と共通性」とはなんだったのだろうかってことをこのタイミングで考えてみたい。
ここでは銀茶会WSで垣間見るはずだった男女の差異と共通性について述べたい。




正直言って、ずーっと考えていたが、ずーーーっと分からなかった。
銀座三越に施工してもなお分からなかった。
なので、全く関係のない友人ぴょんを連れ出して意見を求めた。


友人曰く、

  • 男は現象、女は建築をつくった
  • 男は繊細、女は力技。つまり男女の逆転。
  • どちらもSANAA的。

ということだった。


これを踏まえてもう少し思考を深めたい。
制作段階というかプロセスに関しては、個人的に女性班にかなり介入していたため、女性班の比重が卓越してしまう恐れがあるので言及しないこととする。
まずはなぜ「ずっと分からなかった」のか。
これは固定観念に捕らわれていたからかもしれない。
男は男の、女は女の、「らしさ」みたいなものに捕らわれていたのかもしれない。
では「男女の差異と共通性」とは何か。


一言で言えば、差異はなく、共通のベクトルを持っているということ。


良くも悪くも差異はない。
どちらも柔らかな(物質的な問題だけではなく)白い空間をつくったのだ。
どちらも空間をつくることに対して認識が甘いというか、机の上ので議論はうまくいくのだが、実寸でつくるとなるとうまくいかない。
もっと広い視野を持ち、多角的に攻めていくという点ではどちらも成長の余地がありそうだ。
完成への執念というか、最後までやり遂げようとした両班の各メンバーのこれからに期待したい。
ここで学んだこと、できた繋がりは今後最大限に活かしてもらいたい。