海士町
島根県隠岐郡海士町。
その昔、後鳥羽上皇が流刑となり、崩御するまで暮らした地である。
その地が今、最先端の町として注目を浴びている。
日本では少子高齢化、人口減少が叫ばれる昨今、海士町ではその問題に既に意欲的に取り組んでいる。
しかもポジティブで、国に頼ることなく自らの足で立ち上がって歩き始めている。
いくつかのキーワードがある。
- 町長山内氏
- 都会からのIターン者
- AMAワゴン
- 「島の幸福論」
- 自分たちの島だという意識
この島にはこの島なりの幸せがある。
実際に訪ねてみた。
山に海に、THE日本の田舎といった場所である。
ガソリンスタンドは日曜は閉まってるし、書店に取り寄せを頼んでも1か月後にしか来ないような場所である。
信号はあってもたいてい黄色の点滅で、車ではすれ違うことさえ大変な道ばかりといった場所である。
しかしこの島には都会にない魅力がある。
と言ったらどこか陳腐だが、実際そう思った。
人が元気で前向きで、暮らしを楽しんでいる。
家にも車にも鍵をかけず、すべてを信頼している。
日本が目指すものはアメリカやヨーロッパじゃない。
日本は日本なりの良いところがある。
諸外国と比較するものではない。
それに気づけるか。
隣の芝は青いかもしれないが、自分の芝はもっと青い可能性がある。
さらに日本は良い意味で均質ではないはず。
国土は小さいが、各地に良いところ、魅力がある。
農業・漁業・林業・工業・技術・知恵・工夫。
もちろん抱えている問題も異なるはず。
それをいかに捉えるか。
そんなことに気付いた町長。
その町長に信頼を寄せる役場の皆さんや住民たち。
国のトップの揚げ足を取ってばかりではいけない。
早く気づいてください、日本人。